マリアナの海

ウナギ養殖の歴史

日本人はウナギを長年食してきました。それは日本の食文化として位置づけられており、他に類を見ないと言われます。
江戸時代からウナギの専門店があり、かば焼きなどを提供していました。
当時は庶民にとって高価なものでしたが、行事や季節の節目にはこぞってウナギを食べてきました。
現在もウナギだけを取り扱うウナギ屋さんがあり、食堂やレストランでもウナギを提供している店があります。
戦後、養殖が盛んになり庶民にとって求め安い値段になり現在ではまさに日本を代表する庶民の食べ物となっています。

歴史
海や河川で獲られていたウナギであるが、需要の増加から養殖がされるようになった。ウナギの稚魚であるシラスウナギを海で捕獲して、それを養殖池で成長させる方式でした。

日本のウナギ養殖は、1879年(明治12年)に東京深川で試みられましたが、太平洋戦争によって中断します。後に養鰻の中心地は浜名湖周辺へ移り、1891年(明治24年)に、原田仙右エ門という人物が7ヘクタールの池を造り、日本で初めて人工池での養鰻を試みたのが、浜名湖の養殖ウナギのルーツです。
温暖な気候や地下水などウナギの生育に適した環境に加え、浜名湖や天竜川河口でシラスウナギが多く獲れたことが、この地で養鰻業が盛んになった理由とされています。現在、国内での都道府県別の養殖ウナギ収穫量は鹿児島県が最も多く、次いで愛知県、宮崎県、静岡県、高知県の順となっています。日本全体で2005年度は約2万トン養殖されています。

今では台湾、中国がウナギ養殖の一大生産地となっており、そのほとんどは日本への輸出用です。台湾では1960年代から養鰻事業が本格的に取り組まれて、鰻の輸出は台湾にとって外貨獲得の主力手段になっています。
現在は毎年5万トン、5億ドル程度を輸出しており、日本市場を主要な輸出先としています。しかし、近年中国の業者がこのウナギ養殖を積極的に始めて、その生産量が急激に増大しています。

中国では、安い労働力を背景にウナギを安価で輸出しています。
台湾はこれに対抗すべく労働力の安い地域を目指して、南アジアなどへの技術指導・現地生産を始めています。
台湾は日本と同様の日本ウナギを養殖していますが、中国ではヨーロッパからシラスウナギ(アンギラ種)を仕入れて養殖をしています。近年、EUがヨーロッパウナギの絶滅が危惧されとしてシラスウナギの輸出を規制する方針を発表し、ワシントン条約締約国会議でEU案が可決、規制が確定しました。これにより中国の養殖ウナギの輸出規制が始まっています。

自然と人々 マリアナの海

Copyright(c) 2012 NGM All Rights Reserved.